【不動産投資】家賃保証会社の選び方
家賃保証会社とは、文字通り家賃を保証してくれる会社です。
賃貸経営におけるリスクの1つに滞納リスクがあります。せっかく入居付けしても家賃が入ってこなければ、賃貸経営は成り立ちません。そこで、滞納リスクをカバーするために家賃保証会社の需要が非常に高くなっています。
今回は家賃保証会社の選び方について解説していきます。
【保証会社選びのポイント】
①弁済方法
②保証範囲
③審査基準
④経営状況
①弁済方法
保証会社の滞納家賃の弁済方法には「代位弁済」と「収納代行」の2種類があります。
「代位弁済」とは、オーナーが家賃の滞納を確認した後に、保証会社へ滞納分を代わりに払ってもらうよう請求する仕組みです。これを「代位弁済請求」といいます。弁済請求には期限がありますので、賃貸オーナーは、毎月の入金管理を行い、弁済請求をし忘れないようにする必要があります。
「収納代行」とは、その名の通り、「家賃の収納(集金)を保証会社が代わりに行う」ことです。つまり、保証会社が直接入居者へ家賃を請求し、入金の有無に関わらず、保証会社からオーナーに家賃が振り込まれる仕組みです。「代位弁済」のような弁済請求の手間もないので、基本的には放置していても問題ありません。
②保証範囲
保証範囲には、主に以下のような内容があります。
【保証範囲】
・月額賃料等
・原状回復費用
・明渡訴訟費用
・残置物撤去費用
・短期解約違約金
・更新料
・その他
保証会社や保証プランによっては、対象外の項目もありますので、ご利用になる保証会社の保証内容を事前に確認しておきましょう。特に、明渡訴訟費用や残置物撤去費用は高額になる可能性がありますので、保証プランに入っているか必ず確認しましょう。また、月額賃料については、保証上限期間についても確認しておきましょう。
③審査基準
保証会社は大きく分けて「独立系」と「信販系」の2種類があります。
独立系と信販系で審査のポイントが異なりますので、それぞれの特徴について解説していきます。
【独立系】
保証会社が独自の審査基準を設けており、一般的には信販系と比較すると審査に通りやすい傾向にあります。
【信販系】
個人信用情報を元に審査を行うため、過去にクレジットカードや携帯代などの滞納歴があると審査が否決になる可能性が高いです。
④経営状況
そもそも論として、保証会社自身が倒産してしまう可能性もゼロではありません。
倒産リスクを防ぐために安心できる保証会社選びのポイントは次の2つです。
【財務状況が安定している】
具体的には、自己資本比率が50%以上あれば、優良企業といわれています。
【社会的に信頼がある】
具体的には、上場企業です。
まとめ
保証会社を選ぶ際は、①弁済方法②保証範囲③審査基準④経営状況を確認し、ご自身の物件や経営方針に合った保証会社を選ぶことが大切です。例えば、保証会社の審査が緩い場合、入居率は上がるかもしれませんが、入居者の質が悪くなったり、保証会社の倒産リスクが高まる可能性もあります。家賃保証会社についてしっかり理解し、賃貸経営の成功に繋げていきましょう。