【老後資金の作り方】リースバックについ徹底解説
前回はリバースモーゲージについて解説させていただきましたが、今回は老後資金の作り方、第二弾!「リースバック」について解説します。
少子高齢化が進む日本において、老後に不安を抱えている方は多いのではないでしょうか?そういった不安を少しでも解消する手段として、覚えておいて損はないサービスです。
リースバックとは?
リースバックとは、自宅に住み続けながら、自宅を売却して現金化できるサービスです。売却後は借主として、賃貸で住み続けることになります。
それでは、リースバックのメリット・デメリットについて解説します。
リースバックのメリット
①まとまった資金を調達できる
買取代金は一括で支払われるため、まとまった資金が必要なときに有効です。
②売却後も住み続けることができる
売却後も長年住み慣れた自宅に住み続けることができるので、安心した住まいを確保できます。
③固定資産税などの維持費が不要
持ち家の場合は、毎年固定資産税が掛かりますし、マンションの場合は更に管理費や修繕積立金なども掛かります。賃貸になるとそれらの支払いがなくなります。
④引越し費用が不要
新たに転居先を探そうとすると、引越し費用や転居先に合わせた家具・家電などの費用も必要になりますが、リースバックの場合は、転居が不要なためそれらの費用が掛かりません。
リースバックのデメリット
①所有権がなくなる
将来的に子どもに相続したいとお考えの方にとっては、所有権がなくなってしまうので、デメリットになります。但し、場合によっては、将来的に再度購入することも可能です。
②家賃が発生する
リースバックによって所有権がなくなり、借主になりますので、家賃が発生します。また、場合によっては、毎月の賃料が周辺の家賃相場よりも高くなる可能性があります。
③買戻す場合、その費用は売却価格よりも高くなる場合がある
リースバック後に自宅を買い戻すことも可能ですが、その場合、売却価格よりも高くなる可能性があります。
リバースモーゲージとの違いは?
自宅を利用し、自宅に住み続けながら 資金を調達するという点では、「リバースモーゲージ」を連想される方もいらっしゃるのではないでしょうか?
リバースモーゲージとの大きな違いは、借金をせずに資金調達をするという点です。リバースモーゲージの場合は、自宅を担保に金融機関からお金を借り、借りたお金は死亡時に売却するすることで一括返済するという仕組みです。また、リースバックと違い、自宅の所有権は移転しないので、固定資産税の納税義務などはそのままになります。
以下の図がリースバックとの違いをまとめた表になります。
まとめ
自宅という資産はあるが、まとまった資金がなくて困っている方には「リースバック」も「リバースモーゲージ」も有効な手段となります。それぞれの特徴を理解したうえで、ご自身のライフプランに合った選択をすることが大切です。死亡時に一番資産がある状態を望むのか?それとも老後の人生を少しでも豊かなものにするのか?後者を選択された方には、今回ご紹介した「リースバック」や「リバースモーゲージ」は有効な手段といえますので、是非検討してみてはいかがでしょうか。