10son’s diary

不動産コンサルタント 兼 不動産投資家として活動中。 戸建2戸と区分マンション1戸を保有しています。不動産投資のノウハウなど体験談を踏まえてお届けしています。

【老後資金の作り方】リバースモーゲージについて徹底解説

老後資金に関する問題について、不安を感じている方も多いのではないでしょうか?

2020年の内閣府のデータによると、60歳以上の預貯金額は「100万円以上500万円未満」が最多であり、500万円未満の方は全体の約3~4割を占めています。

 

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ところが、「これからの生活に必要な貯金額」について聞いてみたところ、2,000万円以上が最も多く、全体の約3割という結果となりました。

 

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つまり、必要な老後資金を準備できていない方が大勢いるということです。

そこで、今回はそんな老後資金の問題を解決するための「リバースモーゲージ」についてご紹介したいと思います。

 

リバースモーゲージとは?

リバースモーゲージとは、自宅を担保に生活資金を借入し、自らの持ち家に継続して住み続け、借入人が死亡したときに担保となった不動産を処分し、借入金を返済する仕組みです。それでは、リバースモーゲージのメリット・デメリットについて解説します。

 

リバースモーゲージのメリット

 

①自宅に住み続けながら資金調達ができる

本来、自宅を現金に換えようと思うと売却して、自宅から出ていかなければいけませんが、「リバースモーゲージ」は、自宅に住み続けながら、自宅を担保に老後資金の借入れができます(毎月の支払いは利息部分のみ)。

 

②収支が安定する

本来、金融機関から借入れをする場合、元金と利息の合計額を毎月支払わなければいけませんが、元金の返済部分については、借入人が死亡した際に自宅を売却して返済できますので、毎月の支払いは利息部分のみで、老後資金を調達できるので、収支が安定します。

 

③シニアでも借入れができる

シニアが融資を受けたいと考えたとき、年齢制限の壁に阻まれてしまうことがあります。「リバースモーゲージ」は、そもそもシニア向けの商品なので、シニアでも借入れができる数少ないサービスの1つとなります。

 

④配偶者にも自宅を残せる

借入人が死亡した場合、配偶者が契約を引き継げるようにしている金融機関が多いため、配偶者の居住に関するリスクを回避できます。

 

リバースモーゲージのデメリット

 

①長生きリスク

長生きすることは喜ばしいことではありますが、長生きすればするほど最初に設定した融資限度額まで資金を使ってしまうリスクがあります(借入期間は一般的に借入人の死亡時までの期間)。

 

②不動産の価格下落リスク

生存中に自宅の土地や建物の価値が下落すれば、融資限度額の見直しをされる場合があります。

 

金利変動リスク

リバースモーゲージの融資金利は、変動金利が一般的です。よって、金利が著しく変動した場合、毎月の支払額の負担が大きくなる可能性があります。

 

リバースモーゲージの主な資金用途

リバースモーゲージを取り扱う金融機関によっては、資金用途が限定されているものもありますが、主な資金用途には、以下のようなものがあります。

 

・老後の生活資金や医療・介護費用

・老人ホームの入居一時金

・自宅のリフォーム費用

・住宅ローンの残債の支払い

・趣味やレジャーへの活用

・子供への生前贈与

 

資金用途は事業用以外に限られていることが多いため、投資目的でお金を得たい、借入金を事業の救済措置として使いたいといった方は注意が必要です。

 

リバースモーゲージで老後の人生を快適なものに

リバースモーゲージは、自宅という資産はあるが、現金や預貯金が不足しているシニア世代の方にとてもおすすめな商品です。自宅を担保に老後資金を調達してゆとりある人生を送りたいという方は是非活用してみてはいかがでしょうか。